今日は空を眺める日

大方、大学生視点からの映画講評ブログです。たまにふらふら雑多なこともつぶやいてます。今まで見た映画は200本ほど、、それらの感想を少しずつ書いていきます。

【おおかみこどもの雨と雪】甘さと強さは紙一重

おおかみこどもの雨と雪を見ました。

 

※ネタバレ注意です。※

 

純粋に良かったなあと思うところを書き出したいと思う。

まず家族設定が現代風な家庭環境であるところ、家の中の描写が秀逸だった。

セリフには、雪と雨の家は少しお金がないだとか言う話は出てこなかったと思うが、部屋の散らかり具合などから伝わってくるワンオペの大変さ、その中で雨と雪のお母さんはよくやっていること…そういうものが作画に書き込まれており、アニメなのにあまりにリアルでひきこまれた。

 

特にグッときたセリフがある。

「笑うな、笑っていたら何もできんぞ」

この映画の主人公(?)の花が、愛想よく、辛い生活の中で笑っていた時に、言われた言葉

まるで誰か一人に伝えたいと思って入れたような、ピンポイントでグサッとくるセリフ。

 

このセリフがすごく引っかかった。

 

私も誰かの愛想笑いに救われることがある。そういう人は強い人だなと思う。一方でそういう人には脆さも感じる。

私もたまに愛想笑いをする。悲しい時大丈夫だと自分に言い聞かせるように笑う。

それは、現実に向き合っているようで向き合っていない、同じ方向の少しずれた線の上に逃げて、私は笑えるほど余裕があると言い聞かせているかのよう。

たまには自分の向き合うべき現実に、笑って誤魔化すことをやめなければならない。

畑を耕すように、春、夏、秋、冬と季節が巡るのを真剣に見つめて見なければならないな、とおもうことがある。